1.積立投資とは何か
積立投資とは、毎月決まった金額を投資していく方法です。文字通り積み立てていくのです。初心者が投資する際に大事な要素として、「長期・積立・分散」と言われています。これは初心者だけに大事という話ではなく上級者含めて全投資家に必要な心得と思います。この方法では、特に、まとまった資金がなくても投資を始められる点が、初心者にも人気の理由です。
メリット
- 少額から始められる:月1,000円〜1万円程度からOK。
- 感情に左右されない:自動で買い続けることで、相場の上下に一喜一憂しなくて済みます。
- 時間を味方にできる:長期的に続けることで「複利効果」が期待できます。
デメリット
- 短期間では大きなリターンは見込めない:時間がかかるため、せっかちな人には辛い。。。
上記メリットの「感情に左右されない」という点は大変重要です。リスクに対して感じ方の大小は人それぞれですが、下落時は投資したいという気持ちがどんな人でも減退します。そういった時でも積立投資という形で投資行動を自動化することで、この人間的な弱さに打ち勝つことができます。早起きも習慣化すれば楽といいますが、習慣化までが大変ですよね。積立投資はポチッとスマホで設定するだけで一生継続できるので、やらない手はありません。
2. ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法とは、定期的に一定の金額で投資を続けることで、価格が高いときには少なく、安いときには多く購入することになり、平均購入価格を平準化できる投資手法です。(ドルコスト法という名前は想像しづらいので個人的には名前変えてほしいと思ってます。)
例えば、同じ投資信託を毎月1万円ずつ購入した場合、価格が変動しても毎回同じ金額で購入するため、リスクが分散され、長期的に見て安定した成績を目指せます。
📌例えるなら「毎月1万円分のガソリンを入れる」と似たような感覚です。ガソリンの価格が高いときは少なく、安いときは多く入る、というイメージです。
3. 積立投資は何円からできる?具体的なステップ
積立投資は、意外にも月100円からスタート可能です。ただ、ある程度の実感を持って増減を体感したいなら、月1,000円〜1万円くらいが現実的なラインです。
始めるステップ(初心者向け):
- 証券口座を開設する
→ 楽天証券、SBI証券、マネックス証券などのネット証券が人気です。(短時間でスマホ完結します。) - NISAを活用する(おすすめ)
→ 普通は約20%かかる税金が非課税になります、絶対に活用すべし。 - 投資商品を選ぶ
→ 例:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)やS&P500連動型の投資信託。 - 毎月の積立額を設定する
→ 1,000円〜自由に設定できる。最初は無理せず続けられる額に。 - 放置でOK!自動積立で毎月投資
→ 一度設定すれば、あとは勝手に積み立ててくれます。
最初のハードルが低いからこそ、「とりあえず始めてみる」が一番大切です。
最初の積立額をいくらにするかの相談を何百回と受けてきましたが、「とりあえず3万円で1万円を3銘柄に分散すれば」と当たり障りない感じで答えてます。そこまで余裕ない人は3千円で1千円を3銘柄でも十分です。私は投資の面白さを知ってほしいので、複数銘柄を買うことを推奨してます。パフォーマンスに差が出ることを実際に体験することで、より投資家としてレベルアップすると思ってます。
4. 筆者の実際のパフォーマンスを公開
私は2023年の初めから、毎月1万円を「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に積み立てています。開始から約1年半が経ちましたので、現在の成績を簡単にご紹介します。
- 積立期間:2023年1月〜2025年4月(16ヶ月)
- 累計投資額:160,000円
- 評価額(2025年4月末時点):178,200円
- 含み益:+18,200円(約11.4%のプラス)
このように、無理のない金額で続けてきただけですが、想像以上に成果が出ています。相場が下がっているときも積立をやめずに続けてきた結果、平均購入単価が下がり、リターンが出やすくなっています。
※あくまで私の一例ですので、将来の運用成績を保証するものではありません。
謝罪:上記につらつらとマイナスの成績を載せた理由を記載していますが、実際の理由は筆者が毎月投資以外の一括投資や毎日投資などに手を出しすぎていて、毎月定額でちゃんとやっていたファンドが上記しかなかったからです。投資信託が好きすぎるがあまり、様々な投資手法に手を出しすぎてしまいました。実際は毎月投資に加えて下落時に一括投資などしているTOPIXファンドや日本の不動産に投資するJ-REITファンドが利益を上げているのですが、毎月投資というテーマですので泣く泣くマイナスのリターンのファンドを載せました。これは毎月投資や日経平均が劣っているということではなく、たまたま一括投資のタイミングが上手くいっただけですので、長期的には収束していくと考えています。
5. まとめ
月1万円からでも、投資は確実に始められます。そして、「ドルコスト平均法」という仕組みをうまく活用することで、リスクを抑えつつ、長期的に資産を増やしていくことが可能です。
最初は誰でも不安に感じるものですが、「自動積立+長期運用」というシンプルな戦略なら、忙しい日常の中でも継続できます。私自身も、初心者のころは知識ゼロでしたが、少しずつ学びながら続けて、資産が増える喜びを実感しています。
ぜひ、あなたも今日から「月1万円の未来投資」を始めてみませんか?
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